筋肉を鍛えるメリット
こんにちは、トレーナーの島田です。
本日は以前もあげた事のあるテーマですが
筋トレによる体の変化についてです。
筋トレをすると
まず、筋繊維(筋線維)の断面積が大きくなる〈筋肥大〉が起きます。
ここにはタンパク質の合成と分解が非常に関連してきます。
特に50歳以降、加齢とともに筋肉のタンパク質合成能力が低下し、
筋力・筋量が減少する「サルコペニア」が起こりやすくなります。
サルコペニアは60〜70代で5〜13%、80代では最大50%にまで及ぶとされます 。
老齢ラット実験では、筋トレによって高齢期でもしっかり筋肥大が促されることが示され、
「年齢に関係なく負荷が効く」ことも判明しています 。
これは筋肉を収縮させる運動中、mTORC1と呼ばれる同化シグナルが活性化され、
筋タンパク質合成が大幅に促進されることが要因の一つとされています。
つまり、筋トレは単に太くなるわけではなく、筋肉の断面積が増えることで筋発揮力も向上し、
歩く・立つ・持ち上げるなどの日常動作がよりスムーズになります。
関節への負担軽減にも寄与し、転倒やケガの予防にもなります。
この時、運動の強さに関しても
たとえ軽い負荷でも反復回数を正しく行えば、筋肉と機能は育ちます。
科学を取り入れながら、体に最適な負荷をかける事が重要です。
地道に負荷を与える一歩一歩が、将来の身体の機能性と安定を築いていきます。