不動による筋肉の低下

こんにちは、島田です。

 

今日は「動かないことでどれだけ筋肉が失われるのか」というテーマでお話しします。

実は、私たちが普段思っている以上に、体を動かさないことによる筋肉の低下は速いスピードで進みます。

 

例えば、高齢者がベッドで安静を続けると、たった1週間で太ももの筋肉量が約5%も減少することが報告されています。

また、筋肉量よりも先に低下するのは筋力で、研究では2週間の安静で筋力が30%も落ちてしまうケースが示されています。

 

つまり、筋肉の大きさよりもまず「力を出す能力」が先に衰えるのです。

 

さらに、集中治療室に入院している患者さんでは、日ごとに1%近く筋肉が失われるというデータもあります。

これは極端な例ですが、動かないことがいかに筋肉に大きなダメージを与えるかを物語っています。

日常生活に置き換えれば、運動習慣が途切れるだけで基礎代謝が下がり、

太りやすくなったり、転倒や怪我のリスクが高まったりといった影響が出てきます。

動かないことは「休んでいる」ように思えて、実際には「筋肉を失っている」状態だと考えた方が正しいでしょう。

※必要な休養もしなければなりません。

 

だからこそ、日々少しでも体を動かし続けることが大切です。

「今日は疲れていて無理」という日でも、ほんの5分のストレッチや軽いスクワットだけで十分です。

筋肉は使った分だけ応えてくれる組織なので、小さな積み重ねが将来の大きな差につながります。

運動は特別なことではなく、筋肉を守る生活習慣です。

 

未来のために、今日も体を動かしていきましょう。