重力に負けない身体

こんにちは、トレーナーの島田です。

今日は「抵重力筋を鍛える」というテーマでお話します。

 

私たちは二足歩行で生活しています。地面に対して立ち、歩くという動作は、

常に重力と向き合っている状態です。

 

そこで重要になるのが「抵重力筋」と呼ばれる筋肉群です。

これは、重力に負けずに姿勢を保ち、立つ・歩くといった動作を支えてくれる筋肉のことです。

代表的なものは背中やお尻、太もも裏など背面にある筋肉たちです。

 

特にお尻の筋肉は、美容面だけでなく機能面でも大切です。

お尻の筋肉は骨盤を安定させ、歩行や片足立ちの安定を支えています。

しかし、運動不足や座りすぎの生活習慣によってお尻の筋肉が弱ると、

骨盤が不安定になり、腰や膝に負担がかかりやすくなります。

 

見た目が崩れるだけでなく、日常生活でのバランス力や転倒リスクにも直結してしまうのです。

 

また、背中の筋肉も重要です。猫背や肩こりといった問題は、

背中の抵重力筋が弱くなることで姿勢を保つ力が低下し、重力に体が負けてしまうことが原因の一つです。

 

こうした不調は、単なる「筋肉の弱さ」ではなく「重力に対抗できる力の不足」とも言えるでしょう。

 

だからこそ、筋トレは見た目を変えるだけではなく、重力に負けない体をつくるために必要不可欠です。

お尻や背中、太ももといった抵重力筋をしっかり鍛えることで、立つ・歩くといった

日常生活の動作が安定し、疲れにくく、健康的な体を維持できます。

美しさも、機能も、抵重力筋を鍛えることから育っていきます。